TUKIHISO

10/26sat –  11/3sun 赤穂緞通 六月 

2024年10月26日(土) – 11月3日(日)
11:00 – 18:00
期間中無休

場:Landscipe Showroom & 月日荘
*2店舗での同時開催です。

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「海辺の手織り絨毯」

赤穂御崎は穏やかな瀬戸内の海に囲まれた小さな半島です。かつては沿岸に塩田が広がり、海辺の水路沿いに緞通場が立ち並んでいました。私はここで織り手として制作する傍ら、昔の赤穂緞通の修復を手がけています。

江戸の終わり頃、児島なかという一人の女性が旅先で目にした万暦氈に魅せられ、播州の木綿で織ることを思い立ち、二十六年に渡る試行錯誤ののちに赤穂緞通独自の技法を完成させました。華やかな異国風の文様とやわらかな肌触りの敷物として人気を博し、最盛期の明治時代に御崎で織られるように。この土地の子どもは母や姉のいる緞通場に出入りしながら、十歳頃から織り子となるべく手解きを受けたといいます。

緞通の手入れをしながら裏側を見ると、緯糸が真っ直ぐに入っていなかったり、耳糸が膨らんでいたり、一目飛ばして穴が空いていたりと、名も無き織り子の手跡が残されています。美しく整えられた表面からはわからない少しの粗に、ひと目ひと目糸を結び織った人の存在を感じます。膨大な手間を物ともせず、否応なく叩き込まれた技を磨き、黙々と織り続けた彼女たちの矜持も。

この度二つの素晴らしい空間で古作の赤穂緞通をご紹介いただくことになりました。目を楽しませる色柄とともに、ものに宿る気配を感じていただけたら嬉しく思います。これらの緞通が再び皆さまの手元で使われ、やがてものの命を全うすることを願っています。

赤穂緞通 六月
阪上 梨恵

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赤穂緞通 六月 阪上 梨恵さん在店日
10/26 sat 11:00-18:00  Landscipe Showroom 
10/27 sun  11:00-18:00  月日荘

▲お話会 場:月日荘
10/27 sun 14:00- 初めて赤穂緞通に触れる方も多いと思います。
赤穂緞通の魅力などをお話いただきます。
阪上梨恵さんを囲んでの気軽な会、ご予約不要です。

*Online Shopは、両店とも10/27 sun 20:00より掲載いたします。

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